このHDDの違いがわかる?
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偶にあるお店での一コマ

お客様 「SASのハードディスクの在庫有りますか?」

担当M 「はい。シーゲート製であれば置いてますよ。容量はどれくらいでしょ?」

お客様 「2TBで」

担当M 「あぁ、なんちゃってSASですね。すみません、置いて無いんですよ」

お客様 「なんちゃって????・・・」


申し訳ございません。文字にすると小バカにした感じに見えなくもないですね。反省してます。

実際、Seagate Constellation シリーズの SASモデルを表現するには、最適だとも思っているのですが、製品に対する敬意が足りないですね。

担当MがなんちゃってSASと呼ぶようになった経緯も含めて製品解説を少し。


大抵の方はご存じだと思いますので簡単に。
HDDの接続方式は大きく分けて2種類 SATA と SAS になります。
通常は SSD も HDD も SATA が主流なんですが、大規模システムや信頼性を求める場合に SAS も使われています。

担当Mの中では HDDの信頼性として

SAS HDD > 超えられない壁 >>>>>>> SATA HDD

と、思っております。はい。
でも、SAS HDD の中でも、SATA HDD のコネクタを SAS にした

なんちゃってSAS HDD

があります。
中身SATAなんだから、SASである必要ないんじゃね? と思っていました。
確かに、デュアルポートには対応しますので、冗長性重視のシステムの場合は「あり」なんだと思います。
でもさぁ、デュアルポート使うほど気を使うシステムにSATAベースのHDD使う?
見積もり出すときは見栄えするけど、壊れて困るのはお客さんとサポートだろ?なんて考えていたのも事実です。

なんちゃってSASが登場当初(2008年のやり取り)。某社から相談がありました。

某社氏 「担当Mさん。エキスパンダ使ったシステム納入実績あるよね?」

担当M 「ふふふ、スタックさせて約50TBのシステムだよ。国内では珍しいでしょ」(ドヤ顔)

某社氏 「うちもJBODの代理店やってるんで、今納めてるんだけど、うまくいかないんだよ」

担当M 「へっ、カードは?」

某社氏 「○○」

担当M 「うちと同じじゃん。問題ないと思うよ。○○の管理ツールは最低だけどw」

某社氏 「だよね。でも、認識してくれないんだよ」

担当M 「ドライブは?」

某社氏 「SASドライブ ST31000640SS。SAS HDD 使うってすごいでしょ?」

担当M 「節子、それSASやない! なんちゃってSASやっ!」

と言うことがありました。
単に、ドライブ相性が悪かっただけだと思うのですが、同じ Barracuda ES シリーズの HDD ながらSASモデルで認識せずに、SATA モデルに入れ替えて事なきを得たようです。


Seagate 社のニアラインシリーズには、SATAとSASがあります。価格差も少ないので大容量SAS(現在のConstellationシリーズでは4TBもあります)として使われています。

ここで問題も出てきます。冒頭のお客様は他ショップで信頼性の高いSAS HDD を教えてもらい、HBA(SAS用インターフェイスカード)の相談もあったので、うちにもいらしたようです。
確かに信頼性と言う意味ではデスクトップ用HDDより上ですが、単品接続で Constellation SAS を紹介するのは考え物です。


一方、なんちゃってSAS だと理解したうえで、購入を検討されているお客様がいらしたこともあります。

お客様 「SASのハードディスクの在庫有りますか?」

担当M 「はい。シーゲート製であれば置いてますよ。容量はどれくらいでしょ?」

お客様 「2TBで」

担当M 「あぁ、なんちゃってSASですね。すみません、置いて無いんですよ」

お客様 「なんちゃって????・・・。そうですねw でもそれが欲しいんですよ」

担当M 「はぁ。何に使われます?」

お客様 「SAS接続だから、全二重通信ですよね。リードしながら書き込むことが多いので少しでもパフォーマンスを上げようと思って」

担当M 「おっ、その可能性には思い至りませんでした。メーカーや代理店に確認して、有効性があるようなら在庫置くようにします」

こんなやり取りです。
確かにSAS は全二重通信ですね。読み込み中に書き込みのパフォーマンスも落ちないのなら、存在価値が大きくなります。

【ちょっと言い訳】
ここまで見ると非常にネガティブな発言が多いですが、SASはSATAと比べて信号が強いはずだし、数十台接続したときの安定性等、価格メリットはあります。ただ、純粋なSASと同列に扱われる事を多々見かけるので区別したいだけなんですよ。本当に。



さてさて、そんな感じで「なんちゃってSAS」を代理店様のご厚意でお借りすることができました。
テスト方法に関しましてはわかりやすい方が良いかな。使いやすいソフトで試してみます。

使うソフトは
HD Tune Pro (フリー版でも使える Low level benchmark Read を使用)
CrystalDiskMark (いつもお世話になります!)

検証環境
CPU Intel Xeon E5-2620
MB ASRock X79 Extreme9
MEM DD3 1333 ECC 4GBx2
RAID adaptec ASR-7805 SGL (HBAモード)

HDD
Seagate ST2000NM0033 2TB SATA
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Seagate ST3000NM0023 3TB SAS
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Seagate ST300MM0026 300GB SAS
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通常時ベンチマーク
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同じ容量でないのが残念ですが、大きな違いはないはず (汗


HD Tune Pro を動かしながら再計測
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ソフトの組合せ特性やスタートタイミングなどもあるので純粋にデータを信頼するのはどうかとも思うのですが、差は少し出たかも? 肝心な全二重通信検証にはなってない ><

シーケンシャル リードはSASモデルの方が速い感じですね。

ついでに純粋なSAS HDD(2.5インチ 10,000rpm)もやってみました。

通常
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HD Tune Pro を動かしながら計測
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さらにシーケンシャル リードが速い感じです。


総括
やっぱりI/Oメーターとか組み合わせた方が良かったかも?
なんとなくモデル差が出たので良しかな?
SAS(純粋な方)は、何やっても速い!

こんな感じで。
もっとメリットが出るテストの仕方があれば教えてください。

Seagate Constellation シリーズは、SATAとSASの価格差が少ないので、数十台JBODや外付けBOXに載せるならありかも。
基本的に中身はSASと同じなので故障率などは大きく変わらないはず。

とりあえず、なんちゃってSASの呼称は継続で (おいっ