皆様こんにちは。

オリオスペックでは、QNAP 製品をはじめとして多くのNASを取り扱わさせていただいております。

近年、特にご要望が多いのがネットワークオーディオ用のNASですが、ネットワークオーディオ用に初めてNASを触られるお客様も多いようです。

不定期ではございますが、NASの操作や日常のメンテナンスについてご案内させていただきたいと思います。

なお、本コーナーは、弊社販売のネットワークオーディオ設定モデル、LINN DS 設定モデルを基準としておりますのでご了承下さい。

Linn01
LINN GINZA 撮影 

最初の一歩

まずは、日常のメンテナンス。
電源の「入」れ方と「切」り方。

あっ、そんなのわかってると思っているでしょ?

でもね。故障原因で圧倒的に多いのは電源の切り方なんです。

QNAPで解説をします。

電源位置の確認
NAS-Power
大体こんな感じの位置に電源マークかPowerと書いてあります。

電源の入れ方
電源ボタンを一回押す。
少しすると「ピ~」と音がします。
正常に起動完了すると「ピ~」と再度鳴ります。
起動時間は機種や設定にもよりますが3~5分程度。

電源の切り方 重要
起動中のNASの電源ボタンを3秒程度押す。
「ピッ」と音が鳴ったら指を離す。
後は自動でシャットダウンしていきます。

特に電源の切り方が重要です。

ネットワークオーディオ用にNASを販売し始めて、HDDの故障率が考えられないほど上がっているのに気付きました。元々、法人向けなどに多く販売しておりましたが、ここまでHDDが壊れるのは異常としか言いようがありませんでした。

サポートで話を聞いてみると、電源の切り方に大きな問題があったのです。

・電源は電源ボタンを長押しして切る。
・コンセントから電源を抜く。

えぇぇぇぇ~ 

それじゃぁ壊れます。

NASは小さいですが、パソコンと同じなんですよ。
中にCPUやメモリ。HDDが入っていて、サーバー用OSで動いています。
ご自宅にデスクトップパソコンを持っていらっしゃるお客様も多いと思いますが、起動中に電源抜いたり、電源ボタンを長押しでシャットダウンさせないですよね?

きちんとシャットダウンさせずにHDDの電源を切ると、ヘッドと呼ばれる読み書きする部品がプラッタと呼ばれる記憶面にぶつかって傷付けてしまう可能性もあります。データのやり取り途中なら正常なデータ転送が行われず、データーやOSが壊れてしまうこともあるのです。

なので、NASの電源を切るときには、

電源ボタンを3秒程押して、ブザーが鳴ったら手を放す。
後は自動的にシャットダウンする。

を覚えておいてください。
故障率は劇的に下がります。

最近では、説明書の工夫や、オーディオショップ様の尽力でずいぶんと故障は少なくなりました。

HDD故障は、音楽データが消えてしまうことも多いので、ご注意ください。


~素朴な疑問~
疑問:電源はつけっぱなしが良いのか、使わないときは切る方が良いのか?

よく聞かれます。
オリオスペックのNASは24時間稼働可能なHDDを入れていますので、つけっぱなしでも問題ありません。
NASへの要求が無ければHDDは休止状態になるので(環境により休止されないこともあり)消費電力的にも大きな負担にはなりません。

ただ、週末だけ利用する場合や、短時間のご利用なら電源を切っておく方が良いかもしれません。

ワンポイント
HDDやNASの負担が多い時ってどんな時だと思います?

停止状態 負担なし
休止状態 負担少
音楽再生状態 負担あり
音楽転送状態 負担大きい
電源入切時 最大負担

電源を入切する時が一番負担がかかりますので、頻繁に電源入切をするのはお勧めできません。


電源を新たに入れた場合は、NASの起動。音楽データの読み込みなどがありますので、休止状態から利用よりは使える状態になるのに時間がかかります。
音楽データの読み込み時間は曲数やNASのCPU速度にもよりますが、電源投入後、5~10分程度かかる場合があります。数万曲ならもっとかかります。